綱生山 當光寺

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更新日 2018-05-03 | 作成日 2008-04-05

慶讃法要の記録

平成22年4月17日(土)親鸞聖人750回大遠忌/第31世住職継職/本堂等修復落成 慶讃法要 (記 新住職)

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 朝、目を覚まして外を見ると本堂の屋根に薄っすら雪が積もっていました。ニュースに拠ると四十一年ぶりの荒天とのこと。昼頃には晴れるとのことだが、お稚児行列は出来るだろうか心配しながら、法要当日の朝を迎えました。



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 午前9時、小雨は残るものの空が明るくなってきました。ご門徒の有志から成る法要委員の皆さんが集合。本堂・受付・台所と各々の担当の準備が始まり、あがりきらない雨に備えて、葬儀屋さんが参道全体にテントを張りだします。


お稚児行列

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 午前11時、お手伝いの僧侶やお稚児行列参加のご門徒さん方が集まりだしました。ようやく雨が上がり、折角張り終えた参道のテントの撤収が始まりました。準備が無駄に終わって嬉しいことは、滅多にありません。



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 12時10分、袈裟・衣を整えて、お稚児行列出発地点で、お稚児の準備に場所をお借りしている龍原寺さんへ。本堂に上がらせて頂いて、讃仏偈をお勤めの後、行列の順番に整列。



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 樂人→仏旗係→献華係→献供係→門徒総代→お稚児→組内並びに有縁の僧侶→老住職→新住職



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 12時45分。雅楽『越天楽』に先導されて、お稚児行列出発。予想以上に見物の人が多くて緊張してしまいました。



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 20分程の行列で本堂に到着。入堂しながら散華(蓮の花びらを模った紙を撒く)を行ったのですが、外陣にほとんどお参りの人が居ませんでした。皆さん、お稚児行列を見に外に居たのです。これは誤算でした。



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 入堂が終わり、いよいよ法要です。初めに新住職導師で継職法要を勤修されました。


継職法要表白

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 敬って大慈大悲の阿弥陀如来の御前に申し上げます。
本日ここに浄土真宗の末学 釋元綱 綱生山當光寺 第三十一代住職の継職法要を厳修するにあたり恭しく仏前を荘厳し、懇ろに経典を読誦して当山門信徒と有縁の法中方の隣席のもとに仏祖の御前に住職継職の決意を申し上げます。
 思えば阿弥陀如来は流転の凡夫を憐れみ本願の名号を成就して「ただちに来たれ」と喚び給い 釈迦如来は『大無量寿経』を説いて すべての人に 本願の大道をお勧めになりました。
 七高僧は印度・中国・日本にお出ましになり仏意を顕かにされ、宗祖親鸞聖人は佛祖のみ心を受け継いで本願力回向の法儀を明らかにして浄土真宗を顕示されました。
 平安の世より伝わる当山に本願寺門下の寺院として浄土真宗の法灯が掲げられてより450年。歴代の住職は宗祖親鸞聖人のみ教えを仰いで怠ることなく み法の弘通に専念し 門徒同行もよく住職の心を汲み ともに協力して御法儀の相続と繁盛に努めてきました。
 このような努力によって当山は聞法の道場として いよいよ発展し念仏の声は絶えることなく満ちあふれてまいりました。
 これもひとえに 阿弥陀如来さまのおかげであります。
 釋元綱は浅学非才にして その力は十分ではありませんが佛祖の冥加を受けて歴代住職の足跡をたどり門徒同行のご助力を得てみ法の灯を絶やさぬように ひたすら務め 佛祖の加護を仰ぎつつ 自信教人信(みづから信じ、人を教へて信ぜしむる)歩みを重ねることを 謹んで申し上げます。

続いて、本願寺築地別院輪番 豊原大成 氏を導師に迎えて親鸞聖人七百五十回大遠忌・本堂等修復落成法要が恙なく勤修されました。


親鸞聖人七百五十回大遠忌・本堂等修復落成法要表白

敬って西方極楽世界に在(ましま)して
常に一切の群生を照護し給う阿弥陀如来
遥かに二千五百年の昔
印度西天に現(あ)れまして
如来の本願を説き給いし釈迦牟尼佛
並びに
十方三世一切の諸仏三宝
わけても
およそ八百年の昔
この坂東の地に
数々の困難を超克して
本典「教行信証」を執筆し
あまねく苦悩の群萌に
他力念佛の道を示し
濁世に高く法の灯明を掲げ給いし
我等が浄土真宗の宗祖 親鸞聖人の御影前に白して言さく
本日ここに
有縁衆多(あまた)参集の僧侶 門信徒等と共に
修復成れる佛殿を荘厳し
懇ろに聖教「正信念仏偈」を読誦して
綱生山 當光寺
親鸞聖人七五〇回大遠忌法要
本堂等修復落慶法要を勤修し奉る
夫れ惟みれば
今を去ること八百四十年の昔
承安三年春の頃
宗祖聖人
京都東南 日野の里に御誕生ましましけり
興法の因 内に萌し
利生の縁 外に催しによって
御齢九才にして仏門に入り
叡岳二十年の剋苦勉励によって
四教円融の義を証し給いけるも
建仁第一の暦 春の頃 御年二十九歳
ややもすれば愛欲の広海に沈み
名利の大山に迷わんとする
煩悩具足の凡夫の身を悲しみ
山を降りて六角堂百日参籠の暁
救世菩薩の告命を得て
東山 吉水に
法然聖人を訪ねて
本願念佛の大道に入り給えり
それより以来
或は京洛の辺に在して法喜の日々を送り
或は身を北海の寒空に委ねて
苦難の年月を送り給うも
御年およそ四十二歳
坂東の地に来り給いて
広く山野を斗藪しつつ
慈顔愛語を以って
他力念仏を弘宣し給い
煩悩の闇に沈める老若の心に
法の灯明を與え給えり
晩年には 花洛に帰りて
殊に和讃五百余首を初め
各種の聖教の執筆によって
弥陀大悲の誓願を明らめ給いしも
弘長二年(旧)十一月二十八日
御年九十歳
ついに念佛の息絶えて往生浄土の素懐を遂げ給えり
爾来 七百五十年
他力真宗の教行は
綿々として ここ坂東の地にも
伝授さるるも
聖人に先立つこと二百年
源頼光の四天王の随一として名も高き
渡辺綱に始まる佛法の道場 當光坊は
弘治三年(一五五七)
京都本願寺より當光寺の
寺号公称を認許せられ
以来 四五〇年
その間 火災 地震等
幾度かの天災 地変にも耐えつつ
伽藍各所にその歴史を刻みたりき
然る間 ここ十余年
堂宇の老朽化著しきを以て
諸般甚だ困難の砌
住職 門信徒等 深篤の懇念結集して
ここに本堂改修 庫裏新築等
大工事の完成を見る
喜ばしい哉
十年に及ぶ渾身の努力結実の歓喜を
上は弥陀 釈迦
十方三世一切の諸佛三宝に敬白し
広くは當山当来の門信徒にも伝えんがため
満堂同信の行者と相携え 賑々しく
大法要を勤修して
広大の佛恩を謝し奉る
今や
世降り人拙く
佛法の弘通 いよいよ願求せらるるの時
希はくは
佛閣光輝して遠く梅怛梨耶の三会に及び
法幢高く翻って洽く濁世の混乱を晴らし
法流ますます盛んにして
法味涸渇の人心を 長久に潤さんことを
時に
平成二十二年四月十七日
本願寺築地別院輪番 豊原大成
伏して請う
三宝 甚厚の冥護を垂れて
哀愍摂受し給え

法要終了後、ご本山本願寺よりの祝いの言葉伝達

お祝いのことば(落慶)

 このたび本堂改築並びに庫裏を新築致され本日その慶讃法要が修行されますことはまことに御同慶に堪えません
 諸般の事情極めて困難の中にあって住職をはじめ門信徒御一同の御辛労に対し甚深の敬意を表しますと共に茲に慶祝香を贈って御祝い申し上げます
 ついては恭しく祖師聖人立教開宗の本義に基づき深く真実の信心に徹しもって正法興隆のため一層の御法義宣布につとめられますよう切に念願し祝辞といたします。

平成22年 2010年 4月17日
浄土真宗本願寺派
総長 橘 正信

お祝のことば(継職)

東京教区芝組當光寺
渡邉 元綱殿
 このたび該寺住職に就任され報告法要を修行されるにあたり衷心お慶び申し上げます。
 おもうに現代社会は急激に変化しややもすれべ科学文明の進歩のもとに人間性が喪失されつつある現実を直視し住職としての使命の重大さを一層自覚され門信徒各位と一致協力現代人の心の灯としての浄土真宗のみ教えを顕揚されると共に寺院としての機能の振興に努められもって宗門の発展興隆に寄付されますよう念願してお祝いの言葉といたします

平成22年 2010年 4月17日
浄土真宗本願寺派
総長 橘 正信

當光寺親鸞聖人七百五十回大遠忌法要にさいしてのご挨拶

東京教区芝組 當光寺様
 このたび貴寺におかれましては有縁の方々のご参拝のもと當光寺親鸞聖人七百五十回大遠忌法要を厳修されますこと誠に誠に有り難くご同慶の至りに存じます
 聖人がお示しくださいました浄土真宗はすべての人びとが阿弥陀如来の本願力によって等しく往生成仏し 仏となってこの世に還って迷えるものを救うというみ教えであります
 このたびのご法要を機縁として皆様方にはこの二十一世紀に浄土真宗のみ教えがいよいよ人々の真の依りどころとなり いのちある全てのものが心豊かに生きることのできる平和な社会の実現にご尽力頂き もって聖人のご恩徳に応じられますよう念願しご挨拶といたします

本願寺教学伝道研究センター所長 浅井成海氏に依る記念法話

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感謝状授与式

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 最後に本堂等修復に関わった業者・ご門徒
この日、退職する老住職への感謝状授与式を以て全日程を終了致しました。



ご報告

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 この法要でご法話をお取り次ぎいただいた浅井成海先生が、平成二十二年六月六日にご往生されました。
 無常は世のことわりとは云え、寂寥の感を禁じえません。
 先生のご往生より、命のはかなさへの私の油断とお念仏の尊さを識らされました。

當光寺住職 渡邉元綱